自らの体験を踏まえ、大学生に鳥取県内への就職を呼び掛けている「とっとり就活サポーター」(県内企業の若手社員)。都会からのUターンや地元就職を決断したのは、鳥取にも自分らしく働ける魅力的な企業、職場があったから。ふるさとで仕事にやりがいを感じ、充実した日々を送る“ふるさと就職伝道師”たちの思い、近況などを8回にわたって紹介する。
とっとりふるさと就職魅力発信事業

(3)笑顔も届ける宅配へ 生活密着でつながり実感

鳥取県生活協同組合(鳥取市)
建部 周平さん(25)


仕事を通じ、人とのつながりを実感する建部さん

 決まった曜日の決まった時間、組合員宅に食品など注文の商品を届ける。2014年4月の入協以来、買い物に出にくい高齢者や子育て中の共働き世帯などの利用が多い宅配事業に携わる。今、暮らしに寄り添い、笑顔に触れる仕事が楽しい。

 和光大在学中の4年間、東京で暮らした。何か物足りなかった。「気さくに会話ができるふるさと、祖父母ら家族がいる鳥取の居心地の良さは、都会に出て初めて気付いた」。いつしか卒業後の就職先を鳥取に求め、企業説明会を回る自分がいた。

 生活に密着し、人とのつながりを実感できる仕事に興味を持った。家族のこと、農作業のこと、配達の合間に交わす世間話を楽しみにしてくれる人がいる。自分が元気をもらうこともある。鳥取に帰ってきたかいがあった。

 食品はできるだけ自分の舌で味を確かめることにしており、届ける商品の品質には絶対の自信を持つ。食材の調理方法などを聞かれ、後日調べて回答することも。頼りにされる存在になりたいから「この仕事を極めたい」と強調する。

 共済、夕食宅配、組合員活動の支援など同生協が幅広く展開する事業の中で宅配事業は要(かなめ)、原点だ。扱う商品を決める仕事や共済の推進にも興味があり、将来的には多くの組合員との関わりの中から 積んだ経験を生かし、自らの可能性にチャレンジしたいと考える。

 「商品をお届けするだけが仕事ではない。どうすればもっとうれしそうな顔をしてもらえるか、もっと利用してもらえる組合員を増やしていけるか」。答え探しの日々は続く。

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http://furusato.tori-info.co.jp/?id=10040