自らの体験を踏まえ、大学生に鳥取県内への就職を呼び掛けている「とっとり就活サポーター」(県内企業の若手社員)。都会からのUターンや地元就職を決断したのは、鳥取にも自分らしく働ける魅力的な企業、職場があったから。ふるさとで仕事にやりがいを感じ、充実した日々を送る“ふるさと就職伝道師”たちの思い、近況などを8回にわたって紹介する。
とっとりふるさと就職魅力発信事業

(5)知れば知るほど使命感 「強み」生かして重責担う

鳥取スター電機(鳥取市)
橋本 貴大さん(28)


幅広い業務をこなす橋本さん

 鳥取大工学部を卒業して今、電子機器製造会社の総務部主任を務める。設計、開発、研究…多くの理系学卒者の希望職種を自分も望んでいた。大学時代の関係者には現在の配属部署に驚かれるが、意に介さない。「会社の中心部に当たる業務を勉強させてもらっている」。知れば知るほど使命感が増すからだ。

 就職活動ではスロースターターだった。「理系は決まる。大丈夫」という周囲の言葉を信じた。次々と開かれる企業説明会も気に留めず、4年を迎えようかという頃、ようやく動きだした。

 専攻の情報工学を生かす開発などを念頭に県内外で就職活動をしたが苦戦し、発奮。大手の就職活動情報サイトだけでなく、じかに企業のホームページを当たって情報収集した。

 現在の会社は開発から組み立て、完成まで一貫して行う。ドライブレコーダーなど、世に商品として出るまでを一つの会社で手掛ける点に引かれた。採用担当者に話を聞く機会を得て「ここだ」と実感。採用試験にこぎ着けた。

 経営状況や資金の動きなど経営面で学ぶことが多い。業務の一つ、技術職の採用担当もそう。自分の頑張りで成果が目に見えやすい上、会社の将来に関わる重責だ。理系学生が学んできた分野や投げ掛ける質問を理解して会話できるのは自分の強みだとも思える。

 一人一人が受け持つ仕事の幅広さは中小企業ならでは。学生時代の学びにかかわらず、仕事のやりがいは自分で見いだせると分かりつつある。自分がどんな成長曲線をたどるのか、楽しみだ。



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