こどもがゴーカート等の乗り物体験等を安全に楽しむために

もうすぐ「こどもの日」を含むゴールデンウィークです。行楽シーズンには、各地でこどもが楽しめるイベント等が開催されるかと思います。中には、スポーツ体験やレジャーなどとして、ゴーカートや小型バイク等の乗り物をこどもが運転するイベント等も開催されるかもしれません。

遊園地や都市公園などに設置されているゴーカート等はこどもに人気のあるアトラクションですが、こどもが普段経験することのない操作や速度を体験することになるため、安全には十分に注意が必要です。こどもがゴーカート等を安全に楽しむために、以下のポイントに注意しましょう。

●施設等を選ぶときのポイント

こどもがゴーカート等を運転できるかどうかだけでなく、遊戯施設やイベント会場等の乗り物に関する管理状況を事前にウェブサイトなどで調べておき、安全対策が十分にとられている施設等を選びましょう。

また、観客として体験イベント等に参加する場合は、観覧エリアの場所も確認しましょう。

具体的には、

・服装やヘルメットなどの保護具の提供・着用に関する案内がなされているか

・運転前の安全講習や留意事項説明などがあるか

・乗り物を運転するエリアと観覧エリアは安全に分離されているか

などを確認しましょう。

もし、ウェブサイトなどで、これらのことが確認できない場合は、施設等・サービス提供者に問い合わせ、各種安全対策が取られている施設等を選びましょう。


●遊ぶときのポイント

○施設等の利用規約や注意事項・禁止事項をよく確認し、正しく使用しましょう。

こどもにゴーカート等を運転させる前には、以下について確認してください。

・施設等・サービス提供者に対し、こどもの年齢、体格(身長、体重等)を正確に伝えましたか。

・服装は適切ですか。肌が露出しているとけがをしやすくなるため、肌を覆う服装(グローブ、長袖、長ズボン、つま先が覆われ底が平らな靴など)を選びましょう。髪の毛が長い場合は、適切にヘルメット内に固定するなどして保護しましょう。また、マフラーなどが乗り物の駆動部分に巻き込まれると、首が締まって窒息するおそれがあるため、乗車前に外しましょう。

・シートベルトや頭のサイズに合ったヘルメットなどの保護具を正しく着用していますか。もし、利用者が保護具を用意する必要がある場合、法令や規格基準(PSCマーク、SGマーク等)に適合したものを選択するようにしましょう。

・こどもが運転前の安全講習や留意事項説明を正しく理解できていますか。

・健康状態に不安はありませんか。不安がある場合は、運転を控えるようにしましょう。

上記の他、気付いた時には思った以上にスピードが出てしまい、こどもが制御できない場合もあるかもしれません。夢中になりすぎて、無謀な運転をしないことを、運転前に約束しましょう。

○運転者ではなく、観客や運転の順番を待っていた人が被害にあった事例もあります。乗り物を運転する時以外にも事故にあわないよう、以下に注意してください。

・決められたエリア内で観覧・乗降待ちをしましょう。

・特に、乗降エリアでは他の利用者が運転する乗り物に近づきすぎないようにしましょう。

もし、他の利用者が安全に運転できていないと思われる場合には、施設等・サービス提供者に伝えて対応してもらいましょう。

遊戯施設やイベント会場等では、日常的に運転しない乗り物を気軽に楽しむことができますが、ゴーカート等は相当のスピードが出ることもあるため、運転操作を誤ると、運転者だけではなく、周囲を巻き込んで重大な事故につながる危険性があります。これらのことを十分に意識し、周囲の大人が協力して、こどもがゴーカート等を安全に楽しめる環境を整えましょう。

詳しくは、消費者庁のホームページをご覧ください。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20240418/


情報発信:鳥取県消費生活センター

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