鳥取県は、青谷上寺地遺跡の人骨を基に復元した２人目の「青谷弥生人」の名前を募集している。約１８００年前、青谷に暮らしていた１０代前半の少年で、青谷かみじち史跡公園（鳥取市青谷町吉川）に復顔像が展示されている。募集期間は６月３０日まで。
少年の復顔像は今年３月下旬にお披露目された。当初は女性との想定で復顔作業に入ったが、頭蓋骨のＤＮＡ分析でＹ染色体が見つかり少年と判明した。渡来系の遺伝子がみられ、太い髪、濃い肌色、濃い眉毛、黒っぽい瞳、二重まぶたという。紀元２世紀ごろに青谷に住んでいたとみられている。
応募点数は１人１点限り。考えた名前と、名付け理由や意味を添えて応募する。同公園の応募箱への投函（とうかん）のほか、県の電子申請サービスや郵送で送ることができる。審査結果は８月上旬に発表する。最優秀者には青谷弥生人も食べていたかもしれない、県産天然岩ガキ「夏輝」を贈呈する。
初代の復顔像は２１年１０月に完成、「青谷上寺朗」と名前が付けられた。そっくりグランプリの開催や、ねんりんピックでモチーフにしたマスコットが公式キャラクターに抜てきされるなど各方面で活躍している。県は本年度、女性の復顔作業も進めている。
