共生社会の実現を目指して食や文化、スポーツを通じた障害者への理解や、地域との交流を深めるイベント「皆生さんさん祭り」が4日、米子サン・アビリティーズ(米子市皆生3丁目)と市心身障害者福祉センター(同市皆生新田2丁目)で初めて開かれた。参加者は障害の有無に関わらず、パラスポーツや芸術を一緒に楽しんだ。
社会福祉法人養和会(同市上後藤8丁目)が主催した。開会のあいさつで同法人の広江仁理事長は「いろいろなスポーツを知って、楽しさを知ってほしい」と呼びかけた。
米子サン・アビリティーズではパラスポーツ体験があり、ボッチャや車いすバスケットボールといったメニューが。マジックテープのポンチョを着た鬼役にボールを当て、くっついたボールの数で勝敗を競う「ペガーボール」では、スタッフがボールを当てられないよう巧みな車いすさばきで逃げ回り、追いかける子どもたちの歓声が響いた。
このほか、車いすラグビー日本代表でリオ、東京パラリンピック銅メダリストの池透暢選手による特別講演などがあったほか、市心身障害者福祉センターでは書道や絵画の展示、人形劇があった。