啓成小旧校舎を3Dデータで閲覧 米子市がサイト開設、校舎を克明に記録

 米子市内で最も古い啓成小旧校舎(同市博労町4丁目)の解体に伴い、市は内部を記録した3Dデータが閲覧できるサイトを開設した。専用カメラで撮影してデジタル模型を作成する先端技術を活用し、多くの卒業生の思い出が詰まった校舎を克明に記録した。

 旧校舎は1960年に建築され、老朽化により昨年から建て替え工事が進められてきた。今年9月の新校舎完成に伴い旧校舎は本年度内の解体が決まり、同校が企画した「校舎お別れ内覧会」では多くの卒業生が長年親しんだ校舎との別れを惜しんだ。

 3Dデータは解体工事を請け負う美保テクノス(同市昭和町)が作成し、市に寄贈。測量に使用する米国発のカメラサービスを活用して専用カメラで旧校舎の各教室や廊下、中庭などを360度撮影し、3Dデジタル模型の形で詳細に記録した。

 同校ホームページから誰でも閲覧でき、教室などをクリックすれば内部が見られ、閲覧地点を移動すれば旧校舎内を歩いている気分が味わえる。閲覧した伊木隆司市長は「多くの卒業生がいるので、デジタルアーカイブで時々訪れて思い出してもらえれば」と期待した。

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