湯梨浜町産「羽合いちご」の査定会が26日、同町久留のJA鳥取中央羽合支所選果場で開かれた。朝早く収穫したイチゴが選果場近くにある直売所「はわい夢マート」などにその日のうちに並ぶ新鮮さが特徴。寒波襲来で、甘さはぐんと増し、生産者が太鼓判を押す出来栄えとなっている。
旧羽合町では50年以上前からイチゴ作りが盛んで、ピーク時には約100戸が作っていたが、現在は9戸まで減少。今シーズンは前年並みの約41アールで、章姫(あきひめ)、紅ほっぺ、鳥取県オリジナル品種「とっておき」の3品種を生産している。
出荷は11月21日から章姫を皮切りに開始。クリスマス需要が一段落し、3品種の出荷がそろったことから、糖度検査と目合わせ会を行った。章姫は14度、紅ほっぺは15・8度、とっておきは14・2度だった。
同JA羽合いちご生産部の山下英夫部会長(73)は「おいしいイチゴで自信を持って食べてもらえる」と話した。出荷は来年6月まで続き、全部で3万パック(1パック260グラム)、1230万の販売金額を見込む。