旧船岡町出身の版画家で八頭町名誉町民の橋本興家(おきいえ)(1899~1993年)の作品や愛用していた画材などを展示する町芸術文化交流プラザ「あーとふる八頭」(同町安井宿)内の橋本興家記念館は7日、展示品の大幅な入れ替えを行い再オープンした。
興家は先進的な表現様式を版画に持ち込んだことから「日本近代版画の先駆者」といわれ、ロンドンの大英博物館やローマ国立近代版画美術館に作品が収蔵されるなど、海外でも高い評価を受けている。
昨年11月にオープンした同館での作品入れ替えは初めて。雪化粧した日本の城郭や雪中に咲く梅の花など、「冬」をテーマに多色刷りで鮮やかに表現された26点が新たに展示された。
今後2カ月おきにテーマを設けた入れ替えを行う予定で、あーとふる八頭の田中大介主任は「町出身の世界的芸術家の作品に触れてほしい」と来館を呼びかけた。
休館日は月~水曜。祝日の場合は開館する。