5.4メートルのダイオウイカ捕獲 高校生が生きたまま素手で 「本物初めて」大興奮

 兵庫県香美町の香住高の生徒が12日、学校近くの海に浮いていたダイオウイカを生きたまま捕獲した。全長は5・4メートルで、2本の「触腕」と8本の足は全て残った状態。深海に生息する巨大生物を前に、生徒たちは興奮を隠しきれない様子だった。

 同日午後2時半ごろ、海洋観測の実習をしていた同校海洋科学科アクアコースの2、3年生10人が、弱った状態で浮いていたダイオウイカを漁港の浅瀬で発見。素手で引き上げ、ビニールシートにくるんで軽トラックに積み、観察のため学校に持ち帰った。

 ダイオウイカは間もなく死んだが、生徒たちは胴体や吸盤に触れて感触を確かめるなどした。本物を初めて見たという3年の森岡真生さん(18)は「想像以上に大きくて驚く。味が気になるので食べてみたい」と興味津々。同校の安井朋教諭(34)は「この経験を機に、さらに海洋生物への関心を深めてほしい」と話していた。

 ダイオウイカは、同日中に香美町の展示施設「ジオパークと海の文化館」に寄贈。同館が活用を検討するという。

 同町に隣接する豊岡市竹野町の海岸では今月6日、水面近くを泳ぐダイオウイカをダイバーが撮影。同じ個体かどうかは不明だ。

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