カニの水揚げ量日本一を誇る境漁港(境港市)のカニの恩恵に感謝する「第20回カニ感謝祭」が15日、市内の水木しげるロード周辺で行われた。関係者が妖怪神社に境漁港で水揚げされたベニズワイガニと松葉ガニを奉納するなどして、豊漁や操業安全、観光振興などを祈願した。
水木しげる記念館前(同市本町)で行われた式典では、主催する境港カニ水揚げ日本一PR実行委員会の越河彰統会長らが境漁港や鳥取県がベニガニや松葉ガニなどカニの総水揚げ量で日本一であることを改めて強調し「ぜひともこれを認知してほしい」とアピール。妖怪神社(同市大正町)では、越河会長や来賓の平井伸治知事、伊達憲太郎市長、同ロード振興会の柏木徹会長のほか、着ぐるみの鬼太郎とねこ娘が参列し、カニ2匹を奉納した。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、恒例のパレードやカニ汁の振る舞いは中止となったが、ロード沿いの店で500円以上の買い物をした先着300人にはベニガニが贈られた。
家族4人で訪れ、鬼太郎の菓子などを買ってベニガニを受け取った高田一志さん(74)=岡山県新見市=は「境港のカニがおいしくて好きで毎年買いに来ている。(もらったカニは)今夜、鍋にしてみんなで食べる」と喜んだ。