新オシドリ小屋好調 利用料、人数とも 既に今季予算に到達 交流拠点役割は道半ば

 無料で利用できた日野町の旧オシドリ観察小屋を移転新築し、昨年11月に一部有料でオープンした日野高グラウンド内の町営オシドリ観察小屋(同町根雨)の利用状況がまずまずの好調ぶりをみせている。初年度、町は有料利用者数を3千人と想定し、90万円の収入を計上していたが、既に予算に到達。一方で、町民と観光客との交流拠点としての役割は十分とは言えず、関係者は利用者増と交流促進を狙ったてこ入れを模索する。

 新観察小屋の利用者は、無料も含め22日現在で3352人、利用料は94万9350円に届いた。半数以上は県外からの来館者で、関係者は今季も昨季並みの利用状況と分析する。

■新たな利用層

 旧観察小屋時代からガイド役を務めるボランティア団体「オシドリグループ」の森田勝彦さん(80)は「オシドリが新しい小屋に戸惑い飛来しない心配も空振りに終わり、多くの来館者もあってほっとしている」と胸をなで下ろす。

 利用者のアンケートには「ゆったりとした空間で観察しやすい」「観察用スコープなどの設備も整っている」など高い評価が並び、新観察小屋の満足度は上々と言えそうだ。実在の鉄道駅と連動したキャラクターコンテンツ「駅メモ!」シリーズのイベントを目当てに小屋に訪れる若者もいて新たな利用層獲得にもつながっており、町産業振興課の三好郁瑠さん(23)は「初年度は厳しめの予算を立てたがクリアできありがたい」と手応えをつかむ。

■目標を修正

 ただ、町が期待していた来館者の町内周遊は必ずしも効果的とは言えない。周辺の観光施設などとの連携は乏しく、観察小屋に携わる町民を「オシドリサポーター」とする新制度の広がりもいまひとつ。三好さんは「スタンプラリーや割引サービスなど観光施設や飲食店などとの連携も考え、観光客と町民双方の意識を高めていきたい」と次の一手を探る。

 町は3月末までの今季の利用者数目標を5千人に修正。交流サイト(SNS)などで宣伝するなど残り2カ月の集客を図るとともに、来季に向けた交流拠点としての課題も洗い出す。

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