立ち往生、渋滞相次ぐ スリップ事故や住宅被害も 強い寒波 県内でも大雪

 10年に一度とされる強い寒気の影響で、鳥取県内は24日夕方から25日午前中にかけて大雪となった。各地で立ち往生や渋滞が相次いだほか、スリップ事故も多発。住宅や農業設備などにも被害が出た。

 25日午後6時現在の最大積雪深は、大山町171センチ(平年比153%)▽智頭町64センチ(同492%)▽米子市39センチ(同975%)▽境港市30センチ(同750%)-など、県西部を中心に平年を大幅に上回った。最高気温も軒並み2度を下回り、終日厳しい寒さとなった。

 県内の高速道路は雪による視界不良のため、24日午後6時半までに全線が通行止めになった。迂回(うかい)車両が一般道へ流入し、各地で立ち往生や渋滞が発生。智頭町の国道373号では一時87台の車両が立ち往生し、県は同町に災害派遣法の適用を決めた。

 計画運休などにより県内の全鉄道路線と県外を結ぶ全ての高速バスが、25日は終日運行を見送ったほか、空の便は午後4時時点で鳥取、米子発着の東京便14便が欠航または欠航を決めた。

 JR中国統括本部によると、26日は一部特急や普通列車で始発から運転を見合わせ、除雪状況を見ながら再開するとしている。

 県警によると、25日午前8時半から午後5時までにスリップとみられる事故が41件発生。雪で高圧線が断線し、倉吉市などで約6090戸が停電した。

 住宅への被害も相次いだ。智頭町では除雪した雪で用水路があふれて3戸が床下浸水したほか、琴浦町では住宅のトタン屋根が強風で飛ばされた。ビニールハウスの倒壊や小型漁船の転覆など、農業・水産設備の被害も出た。

 県教委などによると、25日は県内の公立小中義務教育学校や県立・私立高校など140校が臨時休校。34校が始業時間を遅らせた。

 鳥取地方気象台によると、26日は冬型の気圧配置が弱まり降雪量は減るとする一方、最低気温が氷点下となる見込みで、引き続き凍結などによる交通障害に注意するよう呼びかけている。




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■まちの様子



倉吉市、25日午後7時30分ごろ=新日本海新聞社中部本社ビル前より




鳥取市富安、25日午後6時40分ごろ=新日本海新聞社本社ビル6階より




米子市両三柳、25日午後6時ごろ=新日本海新聞社西部本社ビル3階より




鳥取市富安、25日午後4時30分ごろ=新日本海新聞社本社ビル6階より

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