サッカーJ3のガイナーレ鳥取のサポーター有志らが29日、トップチームがキャンプを行っているオールガイナーレYAJINフィールド(米子市安倍)の雪かきをした。チームの始動から2週間余り、上向く勢いを止めないためスコップを握る手に力がこもった。
同所の練習のため、ボランティアが雪かきするのは初めて。選手やコーチ陣、チームスタッフも加えた約100人が参加した。
この日朝までに、ピッチ上に積もった雪は50センチ以上。例年は芝生を傷つけないように地下水をまいて雪を溶かしたり、スタッフが手作業で雪かきしたりするが、寒波の影響で短期間に大量の積雪があったためサポーターに協力を求めた。
参加者はスコップや手押しの除雪用具を使い、ピッチ外に雪を運んだ。同市のサポーター都丸司さん(41)は、選手とサポーターの距離の近さが魅力の一つだといい「多くの人と一緒に共通の目標に向かうことは楽しい」と白い歯をのぞかせた。
雪かきに参加したDF増谷幸祐選手(29)は「感謝しかない」と感激。「結果で恩返しする」と勝利を届ける決意を新たにした。