首都圏在住者に鳥取県の日本酒を楽しんでもらうモニターツアーが4日、県東部の酒蔵などをめぐる1泊2日の日程で始まった。参加者は鳥取市の砂丘会館で利き酒師による日本酒講座を受講した後、鳥取の食材と地酒を堪能した。
純米酒王国として、県内で製造される日本酒を切り口に、鳥取の食材と地酒との相性比べや酒蔵見学を楽しみながら魅力を発信しようと企画。100人以上の応募があり、抽選で関東在住の5組10人がツアーに参加した。
利き酒師の谷本暢正さんによる日本酒講座では、参加者は酒米のルーツや寒暖差がある地域の特性を生かした品質の高さやうまみの話に耳を傾け、強力や五百万石など5種類の生原酒の飲み比べを体験。参加者は香りをかいだり、口に含ませて風味を堪能した。
食事との相性比べでは、モサエビやハタハタの刺し身、炭火で焼いた肉厚のシイタケやホタルイカなどの海の幸と、冷やと熱かんで提供された地酒とのバランスを味わった。
川崎市から参加した玉木克信さん(47)と和美さん(48)夫妻は「米のうまみが上手に引き出された地酒は絶品で、魚介との相性も抜群」と絶賛。ツアーを企画した農協観光山陰支店の中尾吉徳エリア長(48)は「大変好評なので、今後も食のみやことしてPRしていきたい」と話した。