バレンタインデー(14日)に家族や恋人、友人に花を贈る「フラワーバレンタイン」が注目されている。鳥取県内の生花店などでも独自の取り組みで特別な日を盛り上げており、チョコレートとはひと味違う贈り物として花を選ぶ人が増えてきた。
花の需要拡大を狙い、花き業界団体「花の国日本協議会」が2011年から推進している運動。バレンタインは大切な人への感謝の気持ちを、花に添えて贈ろうと呼びかけている。
JA全農とっとり園芸部の担当者によると、フラワーバレンタインの県内での認知度はまだ低い。このため、生花店ではフラワーアレンジメントや花束などのギフトコーナーを設け、花の魅力をアピールする。
フラワーショップヨシダトスク店(鳥取市行徳1丁目)は毎年特別コーナーを開設。今年もバラやチョコレートコスモスなどの生花を多数そろえ、赤い花を箱に敷き詰めて指輪と共に贈る「バレンタインプロポーズ」などを提案している。
同店の三幡妙子チーフデザイナーは「男性客も年々増え、10年前と比べると1・5倍ほどになった」と花を贈る習慣の浸透を実感。「花一輪で、誰もが幸せな気持ちになれる」と話した。