ムラサキウニ、おから、アカモク 「うの花ウニ」完成 泊小児童が試食

 鳥取県全域の沿岸で藻場衰退の要因となっているムラサキウニを用いた新しい食材「うの花ウニ」が完成した。ムラサキウニに「おから」と、海藻「アカモク」を混ぜ合わせた食材で、鳥取市内の飲食店17店舗が27日から、うの花ウニを使用した新メニューが味わえる「とっとりうの花ウニまつり」を開始。そのうちの1品を湯梨浜町泊の泊小児童が試食し、「ウニがおいしいことが分かった」と味わった。

 海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げていく日本財団「海と日本プロジェクト」の一環。県漁協は、海藻を食い荒らすムラサキウニを漁業者やボランティアらが捕獲し、JA鳥取中央から提供された倉吉産キャベツで蓄養して身を太らせる取り組みを実施した。

 鳥取市内の5飲食店が開発に協力。市内の企業からおからの提供を受け、粘りが強いアカモクを混ぜ合わせたうの花ウニが完成した。

 泊小では5年生16人が昨年7月にムラサキウニの大発生や海の環境を学習。この日はチーズと生クリームを加えたココット焼きを試食し、メニューを作った同市のムッシュたけぞうの平尾武彦オーナー(65)とオンラインで交流を温めた。

 小原士道(しろう)君(11)は「クリーミィーでおいしく、ウニが苦手な人もウニが好きになるような料理だった」と話した。とっとりうの花ウニまつりは3月5日まで。

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