閉館100日前記念し結婚式 「三井アウトレットパーク 大阪鶴見」

 大阪市鶴見区の商業施設「三井アウトレットパーク 大阪鶴見」は4日、1組限定の結婚式「パブリックウェディングセレモニー」を行った。公募で選ばれた新郎新婦が家族や友人のほか、大勢の一般来館者からも祝福を受けながら格別な式に臨んだ。

 同施設が門真市への拡張移転に伴い来年3月で閉館するのを前に、1995年の開館から28年間の感謝を込めて「閉館100日前スペシャルイベント」として企画、カップルを募集した。審査の結果、兵庫県西宮市在住の好本勇美さん(29)、香佳さん(27)夫妻が選ばれた。

 新郎新婦は、大きな拍手と大阪産業大付高吹奏楽部の演奏に包まれて3階プラザステージに登壇。指輪の交換に続いて、同施設の野田知子所長から結婚証明書が手渡された。

 守口市出身の香佳さんは施設と“同い年”で、幼少期から家族と頻繁に訪れた場所。かつてあった展望観覧車「スカイバルーン」で遊んだり、迷子になったりした思い出を振り返りながら「まさか自分たちが当たるとは思わなかった。やや緊張しながらも素晴らしい式を楽しめました」と満面の笑み。勇美さんは「衣装合わせをしながら結婚式の実感が湧いてきました」と喜びをかみしめた。

 檀上ではマジシャンのMASAさんが二人を祝福するマジックを披露し、式を大いに盛り上げた。企画を担当した三井不動産商業マネジメントの矢口貴朗さんは「6月頃から計画を立て、ようやく実現。皆さんのにこやかなお顔を拝見でき、自分もうれしい」と、笑顔で式を見守った。

 式で使われた装飾ステージはフリーフォトブースとして25日まで利用できる。

 施設は来年4月に三井ショッピングパーク ららぽーと門真との複合施設「三井アウトレットパーク 大阪門真」(門真市松生町)として生まれ変わる。

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