大阪市は来年1月13日と2月18日、大阪市中央区の大槻能楽堂で伝統芸能鑑賞会「みんなでお能をたのしもう」を行う。能楽堂のガイドツアーや、能楽師による解説、お囃子(はやし)の体験など、子どもや伝統芸能初心者に向けたプログラムを用意し、脈々と伝わる伝統芸能の世界に楽しく触れる機会とする。
2日に分けて3プログラムで構成し、1月13日午後3~4時は、「大槻能楽堂で館内ガイドツアー~能楽堂のオモテとウラをご案内~」。客席から舞台、橋掛かり、揚げ幕、切戸口、舞台袖の「鏡の間」など、独特の構造を持つ能楽堂を案内する。
同日午後6時半~8時半は能の演技形式を能楽師が分かりやすく解説する「はじめての能楽の世界」。装束と能面の展示(写真撮影可)や舞囃子、お囃子の演奏と体験、半能「田村」の解説・上演などを行う。
そして2月18日午前10時~正午、午後2~4時は「こどもとたのしむ“お能”の世界」。装束と能面の展示(写真撮影可)やお囃子の演奏と体験、半能「舎利」の解説・上演、そして“斬り合い”のシーンの紹介も盛り込む。
シテ方の上野朝彦さんは「舞台構造など知った上で演目を見たら、感動してもらえると思う。能の世界に興味を持ち、能が少しでも近くに感じていただけるような特別な催しにしたい」と力を込める。
ほか出演はシテ方の山田薫、上野雄介、ワキ方の原陸、中田一葉(太鼓)、山本寿弥(大鼓)、成田奏(小鼓)、貞光智宣(笛)の各氏ら。ガイドツアーは千円、「はじめて-」は子ども500円・一般2千円、「こどもと-」は子ども500円、一般1500円。問い合わせは企画運営のアーツインテグレート、電話06(6372)6707。