やる限りは父超えたい 木村徹二 演歌歌手でソロデビュー

 NHK紅白歌合戦20回出場の演歌大御所・鳥羽一郎(70)の次男木村徹二(31)が演歌歌手として「二代目」でソロデビューした。兄で長男のシンガー・ソングライター、木村竜蔵(35)と組んだポップスディオ「竜徹日記」で活動を続け8年目。目指す物への方向性と今後の目標などを聴いた。

 ソロデビュー曲は作詞作曲とも兄竜蔵。歌詞には『師匠』と書いて“おやじ”とルビが振ってある。「♪命削って 腕磨くのさ」と歌う節回しは「竜徹日記」時代より粗削りな雰囲気で、声の厚みは父親似だ。竜蔵は弟の演歌デビューを「弟は元々演歌の節回しを持っていたのでいずれデビューすると思っていた」と語る。この点について徹二自身は「やる限りは父を超えるのが目標。いずれ“徹二さんのお父さんは歌手だったんですって?”と言ってもらえるように頑張る。幼い頃から父の歌う姿は四六時中見聞きしていたので自然に身に付いた物も多くあると思う」と自然体。笑顔で「兄とのデュオも続けますから、演歌と二刀流です。まだ演歌は歌っている、というより演じている感じ。これから勉強です」と屈託がない。

 デビュー曲のレコーディングは「曲が出来上がってあまり練習し過ぎて初々しさがなくなってはいけないので、あえてザラッとした感じを残した時点でOKが出た。特に出だしの“♪男一代~”の箇所はきれいになり過ぎないよう気を付けた」と話す。「ポップスの時は音を外さないように気を使うが、演歌は勢いが大事なので多少音程が外れてもコブシなどの上げ下げで調整できる。やってみると民謡系が一番難しい。この『二代目』は力強く声を出せばいい」とカラオケファンへのアドバイスだ。

 クラウンが名付けてくれた「ガツンと響く! アイアンボイス!!」のキャッチフレーズが気に入っている。「鉄って“産業のコメ”と呼ばれ全ての素。溶かすと赤く柔らかくなり、固まると武器や機械などさまざまの物の原材料となり日常生活へ欠かせない。字は違うけど名前とも通じる部分がある」と気合を入れ、「呼ばれれば全国どこにでもキャンペーンに行きますよ」と張り切っている。

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