縁起物、思いを込めて 住吉大社迎春準備

 大阪市住吉区の住吉大社(高井道弘宮司)で26日、迎春準備が大詰めとなる中、神楽女(かぐらめ)(みこ)が奉仕する縁起物「住吉踊(おどり)」の仕上げ作業が公開された。

 年中行事で奉納される踊り「住吉踊」(重要無形民俗文化財)のかさなどを手作りのわら細工で再現したもので、計約3千個を用意。連歌所に集まった神楽女がわら細工をササに取り付ける作業を粛々とこなし、同日は約千個を仕上げた。神楽女の北側萌加さん(22)は「皆さまが、すがすがしい気持ちで明るく元気な年を迎えられるよう願いを込めています」と笑顔で話した。

 境内では自衛消防隊による歳末消防訓練も行われ、神職や職員が参拝者の避難誘導や収蔵品の搬出、放水銃を使った消火活動などに取り組んだ。高井宮司は「年末年始にかけて一層の防火意識を持っていただきたい」と訓示した。

 同大社の初詣は12月から3月末までの分散参拝を呼びかけており、三が日の人出は約150万人と見込んでいる。

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