巨匠たちの作品披露 小林美術館で冬季特別展

 日本画に特化した高石市の私立美術館「小林美術館」で、冬季特別展「美の玉手箱 西洋との出会い、巨匠たちの挑戦」を開催している。日本画と洋画が相互に与えた影響に焦点を当て、日本画家の横山大観・前田青邨・池田遙邨らの作品、洋画家の藤田嗣治・小磯良平・梅原龍三郎らの作品を紹介している。3月12日まで。

 横山大観が朦朧(もうろう)体で描いた霊峰・富士「霊峰」など大観の4点の作品を展示している。中国で仙人が住むとされる蓬莱と宝船という縁起のいいモチーフで構成された橋本関雪の「蓬莱宝船図」は初公開。藤田嗣治の作品では「着物を着た女性」も披露している。

 担当者は「西洋との出会いという化学反応によって磨かれた美しい作品の数々を、玉手箱をのぞくような気持ちでお楽しみいただければ」と来館を呼びかけている。

 1月25日と2月26日には、連続企画「文化勲章受章作家勉強会」で横山大観を取り上げる。各日午後2時から約30分。申し込み不要。午前10時~午後5時。大人千円、高校・大学生600円、小中学生300円。10人以上の団体は2割引き、着物の人は1割引き。月曜休館。問い合わせは電話072(262)2600、同館。

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