グルーヴ感じ歌い踊る 「ドリームガールズ」 主演 望海 風斗

 ブロードウェイ・ミュージカル「ドリームガールズ」が2月20日~3月5日、大阪市北区の梅田芸術劇場メインホールで上演される。主演を務めるのは、抜群の歌唱力を誇る元宝塚歌劇団雪組トップスターの望海風斗。「音楽のグルーヴ感をどれだけ自分のものにできるか、大きな挑戦を成し遂げるのが目標」とさらなる飛躍を期待させる。

 トニー賞6部門、グラミー賞2部門受賞のミュージカルで、2006年にはビヨンセ主演で映画化。今回は初演バージョンを初の日本オリジナルキャスト版で上演する。演出は読売演劇大賞で優秀演出家賞を2年連続受賞した眞鍋卓嗣。

 物語の舞台は1960年代のアメリカ。ディーナ(望海)、エフィ(福原みほ、村川絵梨のダブルキャスト)、ローレル(sara)のコーラスグループはカーティス(spi)の手腕で、人気ソウルシンガー・ジェームズ(岡田浩暉)のバックコーラスの座を手に入れる。ついにはソロデビューが決まるも…。

 きらびやかなショービジネスの世界を、「Dreamgirls」「One Night Only」「(And I Am Telling You)Im Not Going」などの名曲の数々、「びっくりするくらい」と望海が驚くダンス量と早替わりも交えて描く。

 ナンバーも多く、3人組のコーラスとして、またリードシンガーとしての望海の歌声を堪能できる。「これまでのミュージカルとは違うグルーヴ感が難しい」というが、それを良き挑戦と捉え、「福原さんに教わりながら、ほかの皆さんのグルーヴを感じながら」喜々として稽古に取り組む。

 演じるディーナは「一人で耐え、内に持っているものがにじみ出てくるタイプ」といい、「思っていることをストレートに出してしまうことが多い」という自身との違いを埋めるべく、「感情やエネルギーをどう内に秘めるか」に力点を置いて役作りしている。

 「お帰りなさいという空気を感じて救われる」という関西の舞台。特に梅田芸術劇場は宝塚時代も何度も立った特別なステージだ。「ドリームが詰まった場所」で、「私たちの熱い思いを受け取ってほしい」と力を込める。

 問い合わせは梅田芸術劇場メインホール、電話06(6377)3800。

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