大阪モード学園(大阪市北区)の学生が手がけたファッションと大阪・梅田の街を融合させたアート写真が、JR大阪駅前の地下道にお目見えした。壁面約45メートルを街の魅力あふれる12シーンで鮮やかに彩り、買い物客らの目を楽しませている。
梅田1丁目エリアマネジメント(社員・大阪メトロ、大阪地下街、JR西日本、阪急電鉄、阪神電鉄)が、にぎわい創出活動として行うアート企画「フォトジェニックシティ梅田」の一環。大阪モード学園のファッションデザイン学科高度専門士コース、ファッションデザイン学科、ファッションテクノロジー学科の4年生約70人が参加した。
アート写真は1シーン縦2メートル、横3メートル。モデルは学生が本年度の卒業制作で完成させた衣装を着用しており、ファッションに合わせて梅田エリアの各所で撮影を行った。
ホワイティうめだ・泉の広場のシーンコンセプトは「個性が際立つ梅田へ」で、青色のシンボルツリーと真っ白な衣装のコントラストが美しく、透明感が際立つ。うめきた外庭スクエアのシーンコンセプトは「グローバルな梅田へ」で、衣装の生地や一つ一つ異なる細かな柄も見どころになっている。
衣装完成に向け最後の1カ月間は寝る間を惜しんで取り組んだというファッション技術学科の浅野真弥呂さん(22)は「アートとして格好良く撮っていただき、多くの人に見てもらえてうれしい。一生の思い出に残る」と充実の表情。
アパレル業界に入ることが決まっているファッションデザイン学科の岡本愛華さん(30)は「テーマから自分で考え服づくりに取り組めたのは大きな自信になった。この経験を強みにして、卒業後も頑張りたい」と意気込んでいた。