書家の岩田輝代さん=鳥取市美萩野1丁目=が主宰する書道教室の硬筆作品展が、同市扇町の県民ふれあい会館で開かれている。多彩な題材や書体の硬筆作品を一堂に集め、1年間の成果を示した。30日まで。
幼稚園生から一般の生徒まで約50点を展示。異なる内容の手本を参考にした子どもたちの作品は、止め・はね・払いに注意し、升目や行とのバランスを意識した文字が鉛筆で丁寧に書かれている。
高校生以上の一般生徒は、筆ペンや万年筆などを使用。「伊勢物語」に登場する和歌を金文字で華やかに記した作品、平安時代の古筆「高野切」の一部を忠実に書き写した臨書など、書きたい言葉を思い思いにつづった作品を披露した。額や料紙なども全て自分で選び、それぞれの個性が際立っている。
岩田さんは「文字を美しく見せるため自ら考えた表具や、子どもたちの正しい文字を学ぼうとする姿勢を見てほしい」と話した。