夜間演出照明の一環で多彩な妖怪の影絵が歩道に投影されている境港市の水木しげるロードで、卒業式や入学式、花見など春をテーマにした「春休み」バージョン6種が映し出されている。4月16日まで。
日没になると、卒業証書の筒を持つ目玉おやじやランドセルを背負って桜を見上げる鬼太郎、ねずみ男と酒を交わして花見を楽しむこなき爺(じじい)など期間限定の影絵が、大正町から松ケ枝町まで歩道で出たり、消えたり。観光客たちが記念に写真を撮るなどして、この時季ならではのデザインを楽しんでいる。
市によると、今年のロードの入り込み客数は5日現在で前年同期比約54%増の12万4383人。1月は天候不順などで伸び悩んだが、2月中旬ごろから客足が徐々に戻ってきているという。市観光振興課の担当者は「外出の機運が高まっているので、夜のロードもしっかり楽しんでもらえたら」と期待している。(井川朋子)