円形劇場くらよしフィギュアミュージアム(倉吉市鍛冶町1丁目)の開館5周年記念特別展「怪獣劇場~小森陽一のセカイ展」の内覧会が17日、開かれた。「海猿」「S-最後の警官」などの原作で知られる作家小森陽一さんがライフワークとして制作するガレージキット約140体がお披露目され、関係者らが興味深く堪能した。同展は18日に開幕する。
幼少の頃からの怪獣好きが高じ“怪獣伝道師”の異名を持つ小森さん。ウルトラマンや東宝、大映映画などに登場する怪獣のガレージキットを、メーカーや原型作家への敬意を込め、色や質感など細部までこだわり制作。体長50センチ以上にもなる初代ゴジラやキングギドラなど「愛すべき怪獣」がお目見えし、愛好者らの目をくぎ付けにしている。
小森さんは「これほどの数の作品を一堂に公開したのは初めて。創作に取りつかれた人間のパワーを見てほしい」と力を込めた。同館の稲嶋正彦社長は「記念すべき5周年を圧巻の怪獣展で迎えることができた。見応えたっぷりな怪獣たちに会いに来て」と呼びかけている。会期は7月9日まで。