鳥取・佐治「市道南岸線」開通 15年遅れの完成祝う 災害時の迂回路期待

 鳥取市佐治町の森坪、古市両地区を結ぶバイパス「市道南岸線」が完成し、22日に現地で開通式が開かれた。当初計画していた2007年度から約15年遅れての開通で、地元住民らが完成を祝った。車幅約10メートルの2車線で全長約2キロ。災害時の迂回(うかい)路として期待される。事業費は19億9600万円。

 旧佐治中近くで開かれた開通式には、深沢義彦市長や地元住民など約30人が出席した。深沢市長は「22年間かかった大きな事業。地元に愛される道路になってほしい」とあいさつした。

 テープカットの後は通り初めが行われ、関係者や地元の佐治保育園の園児が、真新しい道路を歩いた。

 南岸線が計画されたのは、旧佐治村時代の01年。04年に着工し、当初は07年度完成の予定だったが、地権者との交渉が難航した上、埋蔵文化財調査も重なり、開通が大幅に遅れた。

 森坪地区の田中活雄区長は「国道は道路が細く、歩くときに危険だった。迂回路ができて、ようやく安心して過ごせる」と話した。

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