名作「東海道五拾三次」で知られる浮世絵師・歌川広重(1797~1858年)の魅力を紹介する「大広重展~東海道五拾三次と雪月花 叙情の世界」が7日、米子市美術館で開幕する。4日、会場設営が本格化し、スタッフが展示作業に追われた。6日午後4時からオープニングセレモニーがあり、7日午前10時から一般公開される。
同展は、国際浮世絵学会常任理事・中右瑛氏のコレクションで構成。風景画や美人画、花鳥画など広重の代表作を中心に葛飾北斎や同時代絵師の作品も含め計286点を展示する。
「東海道五拾三次」全55点は、晩年に手がけた縦長大判の鳥瞰(ちょうかん)図「五十三次名所図会」、葛飾北斎の「東海道五十三次(小判)」と並べて比較展示。企画会社ステップ・イーストの岩波はる美チーフプランナーは「55点が全て見られるいい機会。人物にフォーカスした北斎の作品とも見比べて楽しんでほしい」と話し、スタッフが女性やシニア層にも見やすい高さに作品を配置していた。
同展は米子市、新日本海新聞社など主催、山陰酸素グループ特別協賛。5月22日まで(会期中無休)。