倉吉弁全開、居酒屋に市長 市PRムービー撮影進む 羽原さん脚本、演出

 倉吉市をPRするふるさとムービーの撮影が始まった。女優を目指す娘と母親の関係を描く短編ドラマで、同市出身の脚本家、羽原大介さんが脚本と演出を担当。6日は倉吉市内の飲食店などで広田一恭市長も出演して撮影が行われた。せりふは倉吉弁丸出しで、県外で暮らす市出身の「倉吉愛」をくすぐる作品に仕立てる。

 ムービーは、女優を目指して倉吉から上京する少女と、地元に残ってほしい母親の心の葛藤を描いたストーリー。主演は太田プロダクションに所属する中村守里さん(19)が務め、同市観光大使の片岡鶴太郎さんも出演する。

 市の名所や銘菓が登場するほか「倉吉にはデパートがない」「パープルタウンならなんでもあるけ」など羽原さん仕込みの小ネタも随所に織り込まれている。低予算と限られたスタッフの中、居合わせた市民が急きょ出演するなど、“手弁当”で快調に撮影が進む。

 3話構成で、1話約2分と各30秒の短縮バージョンを制作。ロケは東京などで10月まで行われる。作品は本年度中に完成し、動画サイトやテレビCMなどさまざまな用途に活用する。

 この日は倉吉駅前の飲食店内でのシーンを撮影。居酒屋を切り盛りする母親に主人公の娘の進路を尋ねる常連客「ヒロちゃん」こと広田市長が、額の汗をぬぐいながら演じきった。

 羽原さんは「“暮らし良し倉吉”を広くアピールする作品にしたい。スタッフ一丸となって取り組む」と意気込み、広田市長は「(芝居が)こんなに難しいとは。県外に出ている若い人に特に見てもらいたい」と話し、完成後は市民参加の試写会も検討する。

 
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