鳥取県知事選で県政初の5選を果たした平井伸治氏(61)は、投開票から一夜明けた10日、鳥取市新町の選挙事務所で報道各社の取材に応じ、「さぁやるぞ、という気持ち。中山間地域、少子化など課題は山積」と表情を引き締めた。
【ネットオリジナル・とりダシ】平井知事 過去4期当選を振り返る県知事選は投票率が初めて50%を切り、過去最低を記録。平井氏は「全国的な傾向で、民主主義の曲がり角」と憂慮し、危機感をにじませた。
最優先課題とする中山間地などでの買い物環境確保は、月内に新組織を立ち上げて対応する。また県庁組織の政策立案能力向上や若手職員からの意見登用、後進の人材育成なども重要課題に挙げ「次の鳥取県へのバトンタッチへ、どうやったらモードチェンジできるかが重要」と強調。次世代を見越した県政運営に取り組む決意を示した。
また島根県知事選で再選を果たした丸山達也氏(53)にも言及。「中山間地域や子育て施策など島根県も先進的。インバウンドをはじめ、両県関係を強化する4年間にしたい」と連携推進に意欲を見せた。