日南町と島根県奥出雲町にまたがる船通山(1142メートル)で、「春の妖精」とも呼ばれるカタクリの花が見頃を迎えている。
カタクリはユリ科の多年草で、山地の落葉樹林に群生する。暖かい日差しの下、下向きに付いた薄紫色の花が大きく反転して開く。船通山では、山頂の広場を中心に群生。国立公園・大山など四方を見渡せる眺望の良さもあって、咲き始めると週末などは多くの登山客でにぎわう。
18日に友人と訪れた雲南市の会社員、西村貴子さん(51)は「毎年楽しみに訪れています。くるんと反り返った花がかれんで、色もすてき。何回見に来てもいい」と話し、花をスマートフォンのカメラに収めていた。
日南町の「山里Loadにちなん」によると、22、23日にかけてがピークで、4月下旬ごろまで楽しめそう。