#2025鳥取県美 -先進施設に学ぶ- (4)山梨県立美術館(甲府市貢川1丁目)

  • ミレーの代表作「種をまく人」が常設展示された館内=11日、甲府市貢川1丁目の山梨県立美術館
  • 芸術の森公園内にある山梨県立美術館。コロナ禍前は県外客が来館者の過半数を占めた。特別展より常設展の方が来館者数は多い
  • 3月に開かれた対話型鑑賞プログラムの様子(山梨県立美術館提供)
  • 館内に設置された「種をまく人」の立体レリーフ「手でみるミレー」。視覚障害者も健常者も手で触ってミレーを鑑賞できる新たな試みだ
  • 方針を変えずミレーの作品収集を続けたことが今につながっていると話す井沢さん

 東京都心から特急列車で約1時間半。山々に囲まれた人口約19万人の中規模都市に、19世紀を代表するフランス人画家ジャン=フランソワ・ミレー(1814~75年)の作品を多数収蔵する異色の公立美術館がある…

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#2025鳥取県美 -先進施設に学ぶ- (記事一覧へ)

#2025鳥取県美 -先進施設に学ぶ- (記事一覧へ)

 2025年春に予定する鳥取県立美術館の開館まで約2年となった。着工寸前での凍結、ゼロベースからの再検討、立地を巡る綱引き…。都道府県単位の美術館としては全国でほぼ最後に建設され、開館は県民の悲願と言える。ただ、いまだに「どんな美術館になるか分からない」との県民の声は多い。他の都道府県の公立美術館の運営や展示、地域との関わりなどを取材する企画「#(ハッシュタグ)2025鳥取県美~先進施設に学ぶ」を月1回掲載し、約63億円の投資効果に見合う「公共財としての美術館の役割」とは何かを探る。

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