今年4月から、マイナンバーカードに健康保険証をひも付け一体化したオンライン資格確認システム「マイナ保険証」の導入が医療機関に原則義務化された。鳥取県内では導入した医療機関が増える一方、慎重なクリニックも。利用者からは慣れない手続きに戸惑いもあり、定着には時間がかかりそうだ。
マイナ保険証は、利用者が読み取り機にカードをかざし、顔認証か暗証番号で、本人と保険資格の確認ができるシステム。患者同意の下で薬剤や特定健診の情報が得られるほか、災害時などに確認できるため、適切で迅速な検査や治療が可能になる。
■メリット
県内では、マイナ保険証が利用可能なシステムの導入率は今月16日現在、病院は93・0%、薬局は91・1%に上る。