一人芝居の第一人者、イッセー尾形が4月12~16日、日替わりで新作1本を盛り込んだ舞台「イッセー尾形の妄ソー劇場 日替わりプラス1」を上演する。会場はあべのハルカス近鉄本店ウイング館8階の近鉄アート館。さらに7~9日は同9階のスペースナインでワークショップを大阪では初めて行う。
市井の人たちの日常に視点を当てたユニークな舞台をはじめ、テレビドラマや映画などでも活躍するイッセー。3年前からは現代社会を題材に「みんなどうしてる」と想像して「妄ソー劇場」を上演している。
近鉄アート館は“実験場”と位置づけ、新作をおろして各地を回って、ブラッシュアップさせてまた戻ってくる。「工場みたいに完成品が世の中に出るわけではない。四苦八苦の大本になるのが僕にとってはアート館」という。
今回の上演予定演目は「Y's電機」「墓がない!」「ストーカー疑惑」「スモーキングルーム」「お世話係」。昨年のネタで観客の反応が薄かったものも「ペケじゃない、可能性はあると。それを1年かけて可能にした。人物が立ち上がってきた」と自信を見せる。さらに毎日1本、新作を追加する。
3日間行うワークショップは25~65歳くらいが対象。日本語でコミュニケーションが取れて3日間通して参加できる人を15人程度募る。「一人芝居は特殊で、いびつ」だからと、今回は2人以上の芝居を作る。「実際の生活をしている人の方がインパクトがある。ステージ慣れしていない、観客とこうやればいいといった方法論を持っていない人にも来てほしい」
公演の問い合わせは電話06(6622)8802、近鉄アート館。ワークショップの問い合わせは電話06(6372)6707、アーツインテグレート。