四天王寺大(羽曳野市)の学生が、同市内の西浦公民館で開かれたスマホアプリ講習会で講師を務めた。高齢者やスマホ操作に不慣れな住民20人が受講し、学生たちの丁寧な解説を通じて操作法を学んだ。
町会主催で2月15、17の両日に実施。西浦地域では町内活動の効率化を図ろうと回覧板のデジタル化や緊急時の安否確認などに活用するスマホアプリ「ミテルライフ」の導入準備を進めている。
町会の依頼で招かれたのは同大学のボランティアサークルに所属する13人。日頃から小学生の学習支援など多方面で奉仕している学生らは「普段使っているスマホ用語を言葉で説明するのが難しい」と苦心しつつも、受講者と雑談を交わしながら分かりやすく解説した。受講者からは「丁寧に教えてもらい質問もしやすかった」「ほかのアプリの使い方も教えてもらうことができ、とてもいい機会だった」と、一様に喜びの声が聞かれた。
約1400軒ある同地域では回覧板が一巡するのにひと月近く要するため、デジタル化による迅速な情報伝達に向けて、4月から順次導入を目指している。