睡眠時間やマスク研究 1年の成果発表

 新興出版社啓林館(大阪市天王寺区、佐藤諭史社長)が運営する、探究力の養成を目指した学習塾「たんきゅう塾NEO」に通う小学生研究員の1年間の取り組みを披露する成果発表会が5日、京都市の同志社女子大今出川キャンパスで行われた。

 「たんきゅう塾NEO」は子どもたちの探究力を育てる学びの場として、小学生を対象に2021年度から本格スタート。同志社女子大や武庫川女子大、大阪教育大などで教育を学ぶ学生がメンター(助言者)として活躍し、塾生たちのフィールドワークの引率や学習上の相談などさまざまな支援を行っている。

 成果発表会は主に低学年が所属しているプレスクール(1)からスタート。天然の素材で色をつくる研究や維管束を色水で染める研究など、また中高学年対象のプレスクール(2)の発表では「人間の一生の睡眠時間はだいたいどれくらい?」などの疑問にどのように考え、答えを導き出したかを披露した。

 本格的に探究活動をする高学年対象講座「たんきゅうα」の塾生は、マスクの汚れの原因となる細菌についての研究や、マスクの使用方法による汚れ方の違いと再利用の際の消毒についての研究など、実験・検証の成果を発表した。新たな課題も生まれ、次なる探究への意欲を見せた。

 6年生の笹山明良君(天王寺小)は「将来のために必要な力が身に付いていると思うし、普段何げなく過ごしている生活の着眼点が変わることで、将来の仕事の選択肢が10だったのが、『たんきゅう塾NEO』で勉強することで100に広がると思う」と話していた。

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