ファン交流で満面の笑み 永井裕子がバースデーライブ

 6月にデビュー23年目を迎える歌手、永井裕子が42歳のバースデーライブを大阪で開いた。大勢のファンクラブ会員の見守る中でろうそくの立ったケーキを前に「まもなく新曲も出ます。コロナもようやく出口が見えてきて皆さんが一緒に誕生日を祝って下さりホントにうれしい」と感無量の表情。

 しっとりした本格演歌とリズミカルな歌謡曲やポップスを歌い分ける天性の歌唱力があり、ライブ合間でのトークは一転してハスキーな声とユーモアの利いたトーク、大きな瞳がクルクル動く豊かな表情でファンを飽きさせない。

 4月26日発売が決まった新曲は10年ぶりにヒットメーカー岡千秋作曲の本格演歌「ほろ苦酒」。作詞は初めて組むこちらもヒット曲量産の麻こよみで、彼女にとっては久々のド演歌となる。「ちょっと背伸びして女心を歌いました。私もこういう歌に挑戦する年頃になったんですね」と照れた。

 趣味にしているこまごまとした手仕事が得意で、ライブ会場で即売している自身を模したイラスト入りの小型トートバッグは全部手縫い。「ミシンが入らない箇所が出来たので私がチャチャッと」と屈託がない。

 大阪でのライブではご当地ソング「宗右衛門町ブルース」をサービス。和装の衣装もサッと糸を引き抜いて早変わりし、見ていて楽しい演出がふんだんに。コロナ禍もようやく一段落し、終了後はパーティション越しながらファンとの2ショット写真撮影に応じ、グータッチのスキンシップでお礼。

 「東京に戻ったら、お花見の季節に今年はスカイツリーが見える屋形船での夜桜見物ライブも復活させます。ファンとお話しして声を掛けて頂ける幸せをコロナ禍で再認識。改めて新曲と共にファンと一緒に再スタートを切りたい」と意欲十分だ。

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