歌手生活20周年「新たな飛躍を」

歌 手 奥田 晃市さん

きらめきびと

 関西を拠点に歌手活動を続ける奥田晃市さんのライブはいつも熱い。夜の雲州堂(大阪市北区)をのぞくと、ステージははち切れんばかりの歌声で序盤からヒートアップ。シャツ一枚の姿で、30人ほどのファンの前で歌いまくる。

 アップテンポの曲に交えて、しっとりとじっくり聴かせる演歌も得意だ。なつメロから最新曲までカバーでき、多くのファンから「マルチ歌手」と親しまれているのもうなずける。

 デビュー曲は2002年の「東京パズル」。昨年はデビュー20周年の記念すべき年だったが、コロナ禍のため派手なライブは控えてきた。今年に入ってステージ活動の再開を期待する声の高まりとともに、6月18日に道頓堀ホテル(大阪市中央区)で「20周年記念ディナーショー」を開催する予定だ。

 「歌手生活20周年の集大成の場にしたい」と意気込んでおり、オリジナル曲「あの日のあなたに」「見送りの後」のほか、リクエストに応えてあらゆるジャンルの曲を心を込めて歌う。

 日頃は歌手活動のほか、カラオケ教室も開講。個性を生かした丁寧な指導が好評だ。多くのファンが「誠実な人。誰に対しても分け隔てなく接し、人柄が温かい」と信頼を寄せる。時間が許す限り、高齢者施設を慰問しているのも「少しでも喜んでもらえれば」という感謝の気持ちからだ。

 歌手生活20周年を経て、「新たな飛躍につなげていきたい」と常に夢に向かってチャレンジする姿勢は変わらない。子供の頃から珠算に親しみ現在、そろばん教室も経営している。大阪市東住吉区在住。

同じカテゴリーの記事