激動の時代に思いはせ 昭和・戦時期の資料展示

 大阪市中央区の大阪国際平和センター「ピースおおさか」で特別展「むかしのくらし~昭和・戦時期の人々のせいかつ~」が開かれている。収蔵品の中から初公開を含む資料約75点を展示。来館者が貴重な品々を通じ、激動の時代に思いをはせている。7月16日まで。

 会場の1階特別展示室では、釜や鍋といった台所用品をはじめ、真空管ラジオ、ミシン、アイロン、機械式手回し計算機といった当時の品々を紹介。金属供出の影響でやむなく製造された陶製の代表品や、灯火管制のために使用された電灯カバーなど、暗い戦争の時代を伝える実物資料も並んでいる。

 専門職員で同展担当者の駒井詩子さんは「不便な時代の品々に込められた知恵や工夫から、人々がどのように生活していたかを感じてもらえたら」と来館を呼びかけている。

 会期中は、国立民族学博物館(吹田市)の特別協力で、同展のために制作された情報コンテンツ「昭和・戦時期の生活関連資料データベース」「戦時下の民家展示デジタルビューア」も展示されている。

 毎週月曜と22、31日、5月2、9日は休館。

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