明日海りお&戸田恵子、ダブル主演のミュージカル 5月、大阪公演

 化粧品ブランドの2人の女性創業者、エリザベス・アーデンとヘレナ・ルビンスタインの美への情熱と波乱の人生を描いたミュージカル「エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン-WAR PAINT-」に明日海りおと戸田恵子が主演する。大阪公演は5月27~29日、大阪市中央区の森ノ宮ピロティホール。

 2017年にブロードウェイで初演されたミュージカル「WAR PAINT」はクリスティン・エバーソールとパティ・ルポーンが主演を務め、両人共トニー賞主演女優賞にノミネートされた。その日本初演版をG2の翻訳・訳詞・演出で、エリザベスに明日海、ヘレナに戸田が扮(ふん)する。

 20世紀前半の化粧品業界に革命を起こしたエリザベスとヘレナ。2人は共に貧しい出自ながら、それぞれ独自の発想と行動力で全米屈指のブランドを確立した。ライバル関係にあった2人は、戦争や新興ブランドの台頭、女性の価値観の変容など時代の流れの中でどう人生を歩んでいったか。

 明日海は演じるエリザベスを「ヘレナさんに対しての敵意が素直で、見方によってはかわいいし気持ちがいい女の人だなと思う。自分に自信があり、女性であるコンプレックスや負い目を払拭することがエネルギー源になっているような人」と捉える。

 ブロードウェイで観劇したという戸田は「私の英語力では追い切れないこともたくさんあったが、今台本を読んで感じることは、ヘレナは生まれ育った環境や境遇もあってすごくお金に対して執着がある人。そこがすごく面白いなと。女でトップを走っていくその強さは想像を超える」という。

 女性が活躍する土壌がない時代に自らの人生を切り開いた2人の人生を、エリザベスの夫(上原理生)、ヘレナのビジネスパートナー(吉野圭吾)も交え、多彩な楽曲で描いていく。東京公演を終えての大阪。「回数も重ねて、よりよい作品となっているはず。ぜひご覧いただきたい」と2人は声をそろえた。

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