大阪市天王寺区の和宗総本山四天王寺で、春恒例の「大古本祭り」が開かれている。境内の特設ブースに専門書や児童書、レコードなど古書類約40万点が並び、お目当ての品を探し求める来場者らでにぎわっている。5月5日まで。
同イベントは四天王寺と関西古書研究会の主催で、大阪の春の風物詩として親しまれている。20回目となる今年は同研究会40周年記念で、特集テーマ「遊びから学ぶこどもの世界」を設け、江戸時代のすごろくや「鉄腕アトム」のセル画、ソノシートなどもそろえる。
初日の28日は晴天にも恵まれ、古書ファンらが本探しに熱中。絵本や図鑑を購入した主婦(36)は「デジタルよりも紙の方が頭に残ると感じているので、子どものために良い本が見つかった」と声を弾ませていた。
同研究会の菅哲夫会長(79)は「ここまで続けられたのは古書研究会メンバーの協力と四天王寺のご厚意、そしてお客さまのおかげ。実際に本を手に取り、趣を楽しんでほしい」と話していた。
午前10時~午後5時(最終日は同4時まで)。