境港市の横断歩道で右往左往していた高齢女性の安全を確保したとして、境港署は、境港総合技術高(同市竹内町)の硬式野球部員2人に感謝状を贈った。福本靖彦署長は「困っている人を見て、すぐに行動を起こしたのはすごいこと」とたたえた。
同校によると昨年12月9日午後6時半ごろ、いずれも海洋科2年の河本蓮友さん(17)と石田秀虎さん(16)が野球部の練習を終えて下校中、学校近くの横断歩道で女性を発見。辺りは暗くなり、交通量が多い時間帯だったため「どうされましたか」などと声をかけ、安全な場所に誘導して同署に通報した。
2人は着用していたジャンパーを女性に着せるなどして見守り、署員の到着を待った。女性にけがはなく、家族に引き渡された。
同校で福本署長から感謝状を手渡された河本さんは「困っている人がいたら助けたいと思っているので、誇らしい」と話し、石田さんは「人を助けたのは初めて。行動に移せたことに自分でもびっくりしている」と振り返った。
野球部主将の河本さんは7月にも米子市内で道路脇に倒れていた高齢男性を救助し、日本高野連から善行表彰された。