鳥取県内の障害のある人たちが手がけた作品を展示する「あいサポート・アートとっとり展」(県主催)の10周年記念展示が15日、倉吉市のエースパック未来中心で開幕した。今までに最優秀賞や金賞などを受賞したエネルギーあふれる作品45点が並び、会場を彩っている。19日まで。
2018年度最優秀賞の舛井明美さんの「段ボールの反乱」は、段ボールが触手のように額からはみ出して取り付けられている迫力ある作品。22年度最優秀賞の浜田聡さんの「光る木見たくて、やってきた」は、本物の葉にアルミホイルを張って作られた銀色の葉が茂る木がモチーフで、木の幹は廃材が利用されている。
記念展示では過去10年間の受賞者に呼びかけ、美術部門26点、文芸部門9点、漫画部門10点が出品された。あいサポート・アートセンターの企画相談員、阪井悠華さんは「自宅や施設で大切にされていた受賞作品が、また皆さんに見てもらえてうれしい」と話した。