鳥取を代表する書家の作品を一堂に集めた「第37回鳥取書道代表十人展」が23日、鳥取市のとりぎん文化会館で始まった。次代を担う書家を選抜した「二十人展」も併催され、新年の始まりを彩る表現力豊かな作品が来場者の目を引いている。26日まで。
鳥取書道連盟(柴山抱海会長)が主催する新春恒例の作品展で、会派や流派を超えてバラエティーに富んだ計40点を展示している。
村上千砂さんの「初春」は江代時代の俳人・斯波園女(しばそのめ)の句を題材にした仮名作品で、新年のめでたさをしなやかな線で表現。言水抱泉さんの「在」は、巧みな円の動きと力強い縦線で気迫あふれる一字書に仕上がっている。
柴山会長は「二十人展はそれぞれが精いっぱい、十人展も一人一人が毎年違う思いを持ちながら新しい仕事をしている。全体的にレベルは高い」と講評した。