加齢に伴って心身の機能が低下する「フレイル」への関心を高めてもらおうと、鳥取県は1日、鳥取市晩稲のイオンモール鳥取北で「鳥取方式フレイル予防フェア」を開催した。お笑いコンビ・レイザーラモンのHGさんとRGさんらによる健康づくりのためのトークショーのほか、簡単なエクササイズがあり、訪れた人は楽しみながら理解を深めた。
県は2月を「フレイル予防月間」としており、県内各地で普及啓発の事業を予定している。
1日のフェアでは、介護予防運動に詳しいフィットネスインストラクターの沢晶子さんが座ってできるエクササイズなどを紹介。来場者が歌やじゃんけんに合わせ、手足を使った運動を楽しんだ。
トークショーでは、ジムでの体力づくりが日課というHGさんらが、座ったまま足を上げるだけでもトレーニングになることや、家に閉じこもらず外を歩くことを心がけるなど、健康づくりの大切さを呼びかけた。
会場では、県看護協会や県歯科医師会などによる健康チェックのブースも設けられ、来場者が血圧、筋力測定やそしゃく力の検査、栄養相談などを通してフレイル予防への意識を高めた。岩美町大谷の沢良子さん(82)は「普段から体操やボランティア活動をしている。予防の運動ができて楽しかった」と話していた。