鳥取県中部の芸術文化を推進しようと昨年4月に結成された倉吉市文化協会の作品展が(実行委主催)が2日、倉吉博物館で始まった。日本画、洋画、版画など、プロからアマチュアまでが創作した多彩な作品約100点が展示され、来場者の目を楽しませている。9日まで。
県中部を中心に、県内全域や岡山県北部を対象に作品を募集し、74人が絵画や仏像彫刻、書道、イラストなどを出品。実行委員長の中川端月さんの日本画「山煙る」は蒜山の山をイメージし、紅葉が始まるころの朝の風景を描いた作品。山涌敏秋さんの洋画「水夢」は、水槽の中がモチーフの抽象画。森井真由美さんの切り絵「満開の桜」は、大木に咲き誇る桜の花と舞い散る花びらがモノクロで表現されている。
中川実行委員長は「本格的に取り組む人だけではなく、趣味で楽しんでいる人にも博物館に出品できる喜びを感じてほしい。創作への意欲も湧くと思う」と期待を寄せた。
同協会はこれまで、子どもたちの音楽発表会や美術とコラボした音楽イベントを開催している。