境港総合技術高(境港市竹内町)で、食品・ビジネス科の1年生24人が、地元で陸上養殖されたマハゼ(ゴズ)を使った調理実習に取り組み、「中海七珍」の一つである魚をおいしく食べる方法を学んだ。
同校は、三光(同市昭和町)が鳥取県水産試験場と取り組むマハゼの陸上養殖に協力しており、1年生は昨年6月、中海で養殖用稚魚を採取。実習では、体長15センチ前後に育ったマハゼ100匹が用意された。
市内で飲食店を経営する浜野政和さん(49)らが調理指導。生徒らは包丁でマハゼのうろこを取り除き、頭を落として背開きにしたり、三枚におろしたりして、刺し身、天ぷら、照り焼き、骨せんべいの4品を作った。
影嶋花香さん(16)は「マハゼを調理するのも食べるのも初めて。ぬめりがあって骨を取るのが難しかったが、いい経験になった」と話した。
三光などによるマハゼの陸上養殖は、採算性や稚魚の採取が不安定であることなどから本年度で終了することになり、同校のマハゼの調理実習も今回が最後となった。