大山町妻木のむきばんだ史跡公園で20日、ジュニア考古学教室(全5コース)が始まった。初回は県西部の児童13人が参加。遺物から弥生人の生活を想像したり、実際に発掘を体験したりして考古学の魅力を体感した。
同公園が、児童たちに考古学の楽しさや国史跡・妻木晩田遺跡の魅力を知ってもらおうと開いた。
午前中は発掘調査の進め方や心構えを学んだ後、弥生時代の生活道具や装飾品などの遺物に触れ、どんな使われ方をしていたのか推理した。厚みが薄い土器は鍋として、石包丁は稲の収穫に、溝がついた石は魚を捕る網の重りとしてなど、児童たちはヒントを手がかりに積極的に答えた。
弓ケ浜小4年の山根縁さん(9)は「昔のガラス玉や勾玉(まがたま)はとてもきれい」と目を輝かせ、福米東小5年の岩本葵さん(10)は「道具を推理するのが面白かった。昔の人と気持ちがつながった気がしてうれしい」と話した。
午後の発掘では土器2点が出土して児童も大喜び。同公園の長尾かおり文化財主事は「妻木晩田遺跡をはじめ、とっとり弥生の王国を担う大人になってもらえたら」と期待を寄せた。
◇教室は来年1月まで。土器を使った炊飯体験など4回のコース(定員各10人)がある。詳しくは同公園ホームページ。