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 初の大阪府を主会場とした近畿府県を会場として8月1日に開幕したインターハイ「平成18年度全国高校総合体育大会(06総体THE近畿)」の軌跡です。

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06総体 ニュース
最終更新日


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インターハイ大阪府実行委員会事業推進室 比嘉 悟室長に聞く 
2006.09.01

  大阪を主会場に、近畿2府4県で8月1日から25日まで開催された全国高校総合体育大会(インターハイ)「06総体TEH近畿」。「君がひかり 近畿の空は青くそまる」のスローガンの下、全国の高校生アスリートが大阪に集結し、熱戦を繰り広げた。その高校生の熱闘譜は、25日に閉幕。大会を終え、大阪府実行委員会事業推進室の比嘉悟室長に話しを聞いた。



「選手に感動をもらった大会でした。大阪の良さもアピールできました」と話す比嘉室長

マンパワーで総合力を発揮

 −全国の高校生アスリートにとっての大阪の熱い夏が終わりました。

 「まず、十九の競技専門部の先生や事務局のスタッフの皆さんが本当に良くやってくれました。裏方として、命を削りながら二百パーセントの力を発揮してくれた。夜遅くまで過酷な条件の中で準備を進めてくれたおかげです。一人で五役、六役と獅子奮迅の活躍をしてくれました」

 −期間中は天候にも恵まれました。

 「途中で台風が近づいてきて心配しましたが、日程が延びることもなく大会運営は順調で、特に大きな問題やけがもなく、無事に終了しました。それが一番の成功だと思っています。総体を支えてきた裏方の皆さんの思いが伝わった。ありがとう、という思いです」

 −財政の厳しい中での大会運営でした。

 「平成十二年から非公式に下準備を進めて、簡素化、効率化をどう進めるか、そして大阪にふさわしいインターハイとはどんなものかを模索してきました。お金が足りない分は知恵と工夫で乗り切ろうと…。限られた予算の中なので、広報活動にも工夫を凝らして、手作りのイベントなどを行い、インターハイを盛り上げてきました」

 −大阪らしさが発揮できました。

 「各会場は活気にあふれ、大阪の高校生もボランティアとして、会場の受け付けや競技補助員として存分に力を発揮してくれたと思っています。高校生がすごい力になった。これは、大阪の高校における、普段からの教育の成果だと感じています。お金がない分はマンパワーで補えたのでは。大阪の総合力が発揮できた大会だった」

 −各会場で観客の熱気もすごかったです。

 「満員の観客がいる中で試合をするというのは、選手にとって最高の環境です。気持ち良く力を発揮できる。いい会場、いい環境、いいコンディションを提供する。そこに満員のお客さんが入っている。最高のおもてなしができたのではないか。純粋な高校スポーツの楽しさや、試合の面白さも伝えることができたのではないでしょうか」

 −総合開会式も高校生の力が結集しました。

 「高校生らしい開会式だったと思います。さまざまなところから、良かった、感動したという言葉をもらいました。大変うれしいことでした」

 −比嘉さん自身もインターハイに出場されています。

 「高校一年と三年のときに出場しました。振り返ってみてもインターハイは夢でしたし、出場した感動はいまだに忘れられません。インターハイの中で成長させてもらった。ですから、インターハイに対する思い入れはなおさらでした。選手には最高の形で、大阪の思い出をつくってほしかったし、大阪のインターハイに出場したことを一生の思い出にしてもらいたい」

 −佐賀県にバトンタッチです。

 「大阪は、千葉から引き継いだインターハイの火を、大阪らしい工夫でさらに大きな熱い火にすることができた。この、大阪で燃え上がったインターハイの火を、佐賀らしい工夫で、大阪以上に、大きな熱い火になるようにしてもらいたいです。期待しています」


25日間を振り返って 
2006.09.01

 大阪を主会場に、近畿2府4県で8月1日から25日まで開催された高校生スポーツの祭典、全国高校総体(インターハイ)「06総体THE近畿」。全国から高校生トップアスリートが集まり、日本一を目指して熱戦を繰り広げた。インターハイ取材を担当した記者が、大会を振り返った。



8月1日に開幕した「06総体THE近畿」。高校生アスリートの日本一を目指した戦いが、各会場で繰り広げられた

感動でひざ、震えた

  まずは総合開会式から。

  昨年の千葉に続いての屋内での総合開会式。箕面自由学園チアリーダーや淀川工科ブラスバンドなど、全国トップクラスの演技を各校が披露した。レベルは非常に高かったと思う。

  確かに式典演技はレベルが高く、インターハイの幕開けには最高だった。

  残念なのは空席が目立った。

  それぞれが感動的な演技だったので、多くの人に見てもらえなかったのは残念な気がする。

  多少演出が地味だった。その辺は少し寂しかった。

  開会式では高校生ボランティアも大活躍だった。

  アナウンスは元気いっぱいで、研修の成果が発揮できていた。違う学校の仲間が同じ目標に向かって力を注ぎ、友情を築く。これもインターハイの功績だと思う。

  大阪勢は地元で活躍できた?

  ボクシングでは興国の井岡一翔が5冠を達成した。大阪の強さを発揮してくれた。

  空手道では東大阪大柏原が4年ぶりに悲願の優勝を成し遂げた。

  空手道の大阪勢の活躍と、会場の盛り上がりは衝撃だった。

  東大阪大柏原は学校の反対を押し切って20泊という強化合宿を強行していた。コートに立った選手からは、威圧感のようなオーラが感じられた。

  もちろん勝者だけではない。

  ボクシングでは井岡に負けた無名のボクサーが、大学でも競技を続けることになった。敗北にも意味がある高校生スポーツの素晴らしさを感じた。

  体操は優勝候補の清風が逆転を許して銀メダルに終わった。あれほど打ちのめされた吉田和史監督の姿は初めてだった。

  ソフトテニスは2回戦敗退ながら、男子団体の汎愛が強豪校相手に健闘した。技術だけではない「何か」を感じさせてくれた。

  剣道ではPL学園の山本真理子が決勝で惜敗し、表彰式が終わるまで、話が聞けないほど落ち込んでいた。

  そういうときは取材する方もつらい。

  コーチが「負けて話ができないようなやつは一流になれない」と一言。全国大会ならではの醍醐味(だいごみ)が凝縮されていたと感じた。

  陸上競技はいつになく不振だった。

  有力視されていた選手が次々と決勝までに姿を消した。ベストコンディションで臨めた選手が少なかったのでは。

  そんな中、東大阪大敬愛が女子千六百メートルリレーで高校日本新記録を樹立してくれた。

  あのときは会場を沸かせてくれた。準決勝で危うく命拾いしたにもかかわらず、決勝では堂々とした走り。やってくれたか、という安堵(あんど)感と感動にひざが震えた。

  そして後半に入って水泳が始まった。

  府勢の競泳の優勝は昨年の5種目から4種目になったが、パンパシ出場のために欠場した選手のことを考えると、健闘したと思う。

  水球は初戦で敗退したが、保護者や関係者の話を聞いて、優勝しても初戦敗退でもインターハイはかけがえのないものだと実感した。

  競泳は近大付と太成学院大高が強かった。

  女子五十メートル自由形の山口美咲はよくぞ勝ったという印象。男子四百メートルメドレーリレーの太成学院大高には勝負強さを感じた。すごいの一言。

  それにしても、水泳の選手はみんな強気だったのが印象深い。

  女子高飛び込みは悔しい準優勝だった。

  大阪信愛女学院の磯野桜子は世界ジュニアの代表を辞退してまでこの大会に懸けていたのに…。彼女の気持ち、意気込みを考えると、本当に勝たせてあげたかった。

  それぞれの会場の雰囲気は?

  弓道は、出場する学校の監督まで運営に携わるという苦しい状況の中で、細かい工夫を凝らしていた。

  なぎなたの会場で試合の合間にあぐらを組んでいたら「コートですから正座して」と、矢のような一言をもらった。これが武道なのだと実感した。

  弓道では会場の設営時間はわずか一日。その短い時間での設営だったため、射場は別名“一夜城”と呼ばれていた。

  弓道や競泳の会場だったなみはやドームには、大阪日日のインターハイ紙面を張り出してくれていた。これは結構目を引いた。

  指導者や生徒、OBが大会運営に積極的に協力するなど「限られた中で他府県の選手を精いっぱいもてなそう」という意識がどこの会場でも感じられた。

  各会場の高校生ボランティアも元気いっぱいだった。

  バスケットボールや陸上の補助員の取材をしたが、その尽力には頭が下がる。選手は陰で支えてくれた人たちへの感謝を忘れないでほしい。

  われわれも熱い夏を乗り切れた。

  例年なら絶対にフォローできなかった予選落ちの選手を記事にできたのは良かった。地元開催の利点だった。

  朝刊になって6年。アマチュアスポーツの報道に携わったわれわれにとっても集大成として臨んだインターハイ取材だった。

  インターハイは選手にとって、さらに目標を高める大会だということを感じた。

  地元紙として、力不足も痛感した。この大会で多くの先生方にお世話になった。今大会で得た経験と課題を、これからの紙面制作の原動力にしたい。


【最終日】 高津、健闘13位 登山・女子団体 
2006.08.26

 「平成18年度全国高校総合体育大会(06総体THE近畿)」の最終日を飾る登山大会の閉会式が25日、奈良県橿原文化会館で行われた。47都道府県の代表115組、575人の選手・監督が出席。優勝をはじめ、入賞チームを表彰した。大阪勢は女子団体で高津が13位と健闘。男子は種目縦走で近大付が16位、同団体で四条畷が43位と及ばなかった。



 登山

女子団体で高津が13位に入るなど、最後まで全力を尽くした登山の大阪勢

詰めが甘かった

 大阪勢3隊のうち、13位と最高の成績を収めた女子団体・高津の矢口伊都美主将(3年)は「事前の準備が足りなかった」と涙を浮かべた。男子団体・四条畷の岡崎拓也主将(2年)も「装備、防水対策など準備段階での詰めが甘かった」と反省の弁。

 3校とも入賞圏内には届かなかったが、種目男子縦走の近大付を引っ張った小久保翔太主将(2年)は、「レースを最後まで終わらせるのが目標だった」と納得の笑顔。西森公男総監督(初芝富田林高教)も「最後まで離脱しなかったのが良かった。3チームとも調整をうまくやってくれた」と、労をねぎらった。

 他校選手との交流も、競技の魅力の一つ。矢口主将は「大阪では(競技人口が)あまりいない。(他校の)女の子と一緒に登山ができ、競技を楽しめた」と、充実した表情を浮かべていた。






 
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