コラム

[潮騒] 6月16日(水)

2021年6月16日

 映画のタイトルかと思ったら、ジャガイモの品種だった。「インカのめざめ」「マチルダ」「レッドムーン」…。随分としゃれた名前である◆趣味で家庭菜園をしている父から定期的に旬の野菜が送られてくる。つい先日の荷物には、各種ジャガイモが詰まっていた。おなじみの「メークイン」や「男爵」、ほかに「キタアカリ」「ベニアカリ」「アンデスレッド」など色も形もさまざまだ◆皮や果肉の色、でんぷん含有量による食感の違いなどから適した料理があり、煮崩れが少なく“もっちり”食感の「インカのめざめ」は煮物やフライ、濃い黄色の果肉の色を生かしてスープなど。煮崩れしやすい“ほくほく”の「キタアカリ」や「アンデスレッド」は、コロッケやポテトサラダにもってこい◆農林水産省品種登録ホームページによると、150種もの品種がある。主食になり保存も利く。おまけにビタミンC含有量はリンゴの約5倍で、カリウムや食物繊維などの栄養素も含むヘルシーな食物だ◆父に言わせると、種芋の価格や収穫時期は異なるが、育て方に大きな違いはないという。消費者ニーズの多様化によって品種改良はますます進み、スーパーにもお米やイチゴのように各種のジャガイモが並ぶ日が来るかもしれない。(斎)


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